人生、難あり

若俳推し活備忘録

はじめに

私が推し推し始めてから、今年で漸く1年になる。

やっと1年。だがまだ1年。初期から推してる同担の中では、当然ながらド新規である。特に私は2.5次元舞台を通じて推しの名前を初めて知ったクチなので、観劇歴もまだまだ浅い。なにせ当時は舞台を観に行く目的が、板の上に立つ推しの姿を見届ける為ではなかったからだ。

では何故推し推し始めたか。

まずはそこから切り出してみる。

 

私は推し推し始めるまで、2.5次元舞台の演者にそれほど興味を示せなかった。好きなゲームが舞台化されたらひとまず観に行き、ゲームの世界が芝居となって演じられるのに盛り上がってはいたけれど、キャラを演じた「中の人」達がひとたび舞台を離れてしまい、キャラの衣装を脱いでしまえば、興味はそこで潰えてしまった。そしてもともととあるひとつのゲーム以外に熱意を注げるものが特に無かったこともあり、次々出てくる漫画やアニメの《舞台化》の話をTLでぼんやり眺めては「◯◯の舞台続編はよ」と思い出したように時々呟く、なんともゆるゆるなスタンスだった。

 

が、転機は突然訪れた。

ゲームもアニメも既にオワコン、舞台は初演と再演が続いて行われたものの、その後の話が全く表に出てこなかったそのコンテンツが「新シナリオによる舞台化」という、一大ニュースを出してきたのだ。

まさかの舞台化。待ちに望んだ新展開。この発表に全クラスタは大いに沸いた。しかし「舞台化」の発表はされたが、どういう訳だか上演期間やキャストについての発表が無い。当然ながらTLは「まさかキャス変」「詳細はよ」の呟きで一気に埋め尽くされ、公式の動きを固唾を飲んで見守る流れが暫く続いた。

そしてそれから数ヶ月のち、遂にキャストが発表された。

主人公キャラはキャス変無し。

主人公キャラと対立しているサブキャラ2人もキャス変は無し。

だがしかし、主人公キャラと絡みの深いキャラAだけは、この作品からキャス変となった。

主人公並に人気が高く、劇中においても重要なポジを担うA。それに加えて初演、再演でAを演じた役者さん自身もかなりの人気がある方故に、この発表には全クラスタが衝撃を受けた。

勿論私も驚いた。

なにせ私の最推しキャラは、何を隠そうAだったからだ。

 

当時のことはよく覚えている。「公式ありがとう!」「新しいA、めっちゃ楽しみ!」という呟きと「残念」「ショック」「Aのキャス変ぶっちゃけ無理です」という呟きで、TLが埋まったあの日。A最推しで尚且つ今までAを演じた役者さんをも推していた方の中には、相当落ち込む方もいた。◯◯くんの演じるAをすごく楽しみにしてたのに、このキャス変は酷すぎる。今回はもう観に行かない。そう呟いたきり舞台のことには触れなくなってしまった方も、そういえば当時、いたような気がする。何しろ今回Aを演じる某役者さんは、そこそこ舞台に精通しているフォロワーの方すら「誰???」と呟くレベルで無名の、駆け出しに等しい新人役者であったからだ。2.5次元舞台のキャリアも知名も充分あった◯◯さんの後続としては、役目不足に思えてしまう。新作舞台に好意的で無い意見ツイートの殆どは、この点を主に挙げていた。

 

それを見る度複雑だった。勿論誰でもいい訳ではない。しかし同時に、誰かでなければ絶対嫌だ!という訳でもない。ただ、唯一残った舞台化というこのコンテンツが、始まる前から盛り下がるのだけは嫌だった。そういう意味では演者に対して執着が無かった当時の自分の気楽さを、今しみじみと幸いに思う。

無名だろうが駆け出しだろうが、この際それは関係ない。舞台の上で一生懸命Aを演じてくれるのならば、最大限の敬意をやはり払いたい。まずは某くんの名前を覚え、どんな仕事をしている方か、知るところから始めよう。

 

書き出してみたら予想以上にダラダラとした長文になったが、これが1年前のこと。舞台役者にとんと興味の無かった私が、初めてひとりの役者に対して興味を持ったきっかけがこれ。

思えばあれから早や1年。今や私は2次元オタクと若俳オタクを掛け持ちしながら、仕事の合間に推し活に励み、推し活の為に日々の職務を全うしている。

ここでは推し活の記録も兼ねて、ゆるく色々書こうと思う。推しの名前は伏せますが、もしもうっかり誰のことだかわかった時は、何卒宜しくお願いします。