人生、難あり

若俳推し活備忘録

推しの演じたキャラクターの話・その1

私が推しを追っかけ始めて現在に至る、去年の秋から今年の冬の1年間で観に行ったもの(※これから観に行くものも含めて)に限った集計になりますが、推しの名前がクレジットに載った出演作は14本、そしてその中で演じたキャラは重複しているものを除くと11キャラ、となってます。

演じた役を《キャラ》と呼ぶのは私的にしっくり来ないのですが、推しが自分の演じた役を《キャラ》と呼ぶので、便宜上ソレに合わせます。あらかじめご了承ください。

 

そして本題。

推しはあんまり出演舞台が差し迫ってる期間以外に【自分が演じた(演じる)キャラ】についてをアピールしたり回顧したりはしないのですが、時々いきなり唐突に『やっぱり◯◯大好きだ!』などと、ある特定のキャラを演じたことへのアピールをしたり、回顧をしたりすることがあります。半年前には『板の上での自分の芝居をDVDで見返してみてます』とのツイートと共に、直近に出演していた舞台の写真と、それより前に出演していた舞台(過去エントリーで長々と語った某舞台)の写真と、推しにとっては思い出深い舞台の写真を作品名のタグと一緒にそれぞれアップしてくれて、その作品がめちゃくちゃ好きな人からすれば、そりゃもうめちゃくちゃ有り難すぎるものでした。……が、その3作品に共通点はまるで無く、つい数日前に出演していた舞台についてはひとことも触れていなかったので「?なにゆえソレをチョイスした???」と当時は不思議に思いましたが、そのツイートをした日の前に観に行った舞台でその3作品に対するくっっっっそ長文の感想&賛辞&感謝の気持ちをしたためまくったファンレとプレをそういやプレボに入れていたので、もしかしたらばもしかしますと、ファンレを読んでその3作品を見返してみようと思ったのかもしれません。確かめる術はありませんけども。

 

そういう訳で今回は、推しが『今でも自分の心に残る、大好きなキャラクター達』と呼んだその3作品の《キャラ》についてをお話したいと思います。個人的主観と独断と偏見と執着だらけの長文ならびに分割形式のエントリーですが、暇潰しにでも見ていただけたら幸いです。

 

2.5次元舞台/キャラA】

ツリ眉タレ目でデコ出しヘア(?)の、出で立ちがそこそこ特徴的(?)な、いわゆるイケメンキャラクター。日本史に出てくる有名な偉人が大元のモデルになってはいますが、時代考証・キャラ設定は見事なまでにガン無視(※いい意味で)です。原作人気はなかなか高く、準主人公ポジに位置するキャラでもあります為に、新作舞台の発表と共にキャス変(※この作品からA役として推しがカンパニーに参加しました)までもが発表された当時はかなり、原作ファンも舞台のファンも朝から晩まで大騒ぎでした……。

 

Aの魅力は《口は悪いが仲間想いで面倒見も良く、クールに見えて熱血漢な苦労人》なところなのですが、推しが舞台で演じたAは《反抗期中の中学生》だと、上演当時はあちらこちらでいい意味も含め、悪い意味でも言われていました。実際私も最推しキャラがAである為、全体的に幼さの残る推しの演技にかなり違和感があったのですが、想像以上の歌唱力の高さと、そして真っ直ぐに向いた視線の強さに「まだ荒削りかもしれないけれど、この人のAも確かにAだ」と、舞台が終わったアフターの席で酒を片手に語っていたのをぼんやりながら覚えています。

原作のAは幼少の頃に両親を亡くし、更にその後、親代わりとして育ててくれた身内の男が政治的理由で自分を庇って自死してしまった経緯があるので、肉体的にも精神的にも自立するのを早くに周りに促されてしまい、幼少の頃からAを見てきた幼馴染の兄貴分&Aがとにかく尊敬している恩師のみには絶対的な信頼を寄せ、それ以外とは徹底的に壁を作ってしまうのですが、しかし仲間と行動を共にし、仲間と絆を深めていくうち、年相応な子供っぽさがあることや実はとことん情には厚い性格であるのを、物語の中でだんだん見せていくようになります。

が、新作の舞台はAが仲間と一旦別れて別行動をしていることが前提となってスタートするので、とある事件に立ち向かう為に再び仲間と結集したり、途中で己のアイデンティティを見失ったり、それを経てまた仲間との絆を深めたりする過程がメインとなってます。その為初演のAには色濃く描かれていた《精神的な成長の変化》と《仲間に対するツンデレっぷり》の芝居が推しの演じたAにはあまり無く、そこが正直勿体無いとは思いましたが、逆に周りの超個性的キャラに終始何かと振り回されてアタフタとする推しの姿が【もしも不遇を味わうこと無く真っ直ぐ素直に育っていたら、年相応のやんちゃさを残した青年になっていたかもしれない】Aの姿に見えてきたので、舞台の上でキャストに弄られ「勘弁してくれぇ……」と思わず素を見せボヤいたりする推しや、無茶振りをされて必死にそれに応えようとするも、まんまと躱され目をまんまるくして愕然とする推しを観て『完全にオモチャにされとるやないかい!』とゲラゲラ笑って楽しみながら、推しの演技は確かにまだまだ荒削りかもしれないけれど、様々な意味で推しはしっかり“推しならではの新しいA”を、その身で舞台に生み出したのだと感じ入りました。

正直言えば原作通りのAではないかもしれません。クールぶっても実はなにげにツンデレなAこそ最&高!だと思う方には解釈違いのAだと言われるかもしれません。が、周りを固める大先輩方に負けじと必死に踏ん張りながら、一生懸命声を張り上げ立ち上がっていた推しの姿はまごうことなく《A》でした。Aの衣装を着ているだけのイケメンではなく、Aとして生きた役者の推しが、そこに存在してました。

 

推しが時々配信の場で「あの時Aを演らせていただいたことが、役者としてのターニングポイントになりました」と言うように、その後決まった舞台の仕事(これは“その2”でお話します)も推しの特技を買われたものでありましたし、来年もまた同シリーズの舞台に出るだろうことが決まっています。A役が決まった当時はとにかく『原作のファンの方々の期待を裏切ることのないようにしたい』『自分の“A”が受け入れられるように頑張ります』と言っていた推しも、今年再びまたAとして舞台の上に立ち上がることが決まった今は『原作のファンの皆様方にも喜んでいただけるようなAを見せられると思います』と、頼もしいことを言えるようにもなりました。

Aを演じる推しを観るのはこれで最後(仮)になるかもしれないのですけれど「なんだかんだでやっぱりAが1番大好きなんだよな〜」と思わせてくれるその生き様を、そして気合いを舞台の上で観せてもらえることを今からめっちゃ期待して、その日が来るのを待ってます。

 

割ともうすぐの話ですけど……