人生、難あり

若俳推し活備忘録

ガチ恋が嫁にジョブチェンジした話

※私のことではありません。

 

あえて多くは語りませんが、今回のブログの内容は《一応》ホントの話です。一見するとネタ感のすごい《作り話》のようにも思える内容ですが、残念ながらそういう才はありません。

ただ、そこそこフェイクを交えた話になっているので、どこまでがフェイクでどこまでがホントか、その判断は皆様方にお任せしたいと思います。

 

【登場人物】

・『彼』/私の身内。当時は若手。

・『彼女』/彼の嫁。元ガチ恋。

・『私』/当時は普通の社会人。

 

今から数年前のことです。稽古だったか撮影だったか、とにかく何かの用事が終わった『彼』と久々に会った時、どういう訳だか彼と一緒にやって来たのが、その『彼女』でした。たまたま実家に立ち寄った時、母からちらっと「そういや『彼』ちゃん、近々結婚するらしいわよ」とは聞いていたので『これが噂の……』と察することは出来たのですが、まさかいきなり断りも無く“彼女”を連れてやって来るとは思わなかったので、ごくごくフツーに挨拶&自己紹介をしたそのあとは、特に『彼女』と話すことなく、用事を済ますとさっさと帰路に着きました。

(※ちなみに『彼女』はこの時“彼女”じゃなかったそうで、今にして思うと「なるほど納得」という訳ですが、まあようするに、そういうことです)

 

そしてそれから数年後。『彼女』は『彼』と結婚し、彼の隣で慎ましやかに『嫁』ポジションを担ってました。私はこの時初めて『彼女』とマトモに話し、そして彼女がどういう方かを知ったのですが、実は彼女が『彼』の熱心なファンのひとりであったこと。結婚した後仕事を辞めて、今では『彼』のマネージャーとして、朝から晩まで仕事を取るべく、あちこちの現場に赴いていること。更にはその為、子供を作る予定は当面無いということ──酒をちびちび酌み交わしながら、そういったことを『彼女』の口から色々と聞き、その都度私は「はあそうですか」と、気の無い返事を返していました。

正直言うと『彼』がこうして「数居る自分のファンの中から《お手つき》をしたファンと結婚したこと」について、私はかなり呆れましたし、ぶっちゃけた話、幻滅もしました。今は『彼女』と所帯を持ってはいるけれど、この先再び自分のファンに《お手つき》をする可能性は、決してゼロとは言えません。やっぱりそういう世界に居ると、そういうことも平気でしちゃうもんなのかな〜〜と、当時の私はぼんやり思い、仲睦まじく談笑をする『彼』と『彼女』を眺めていました。

めちゃくちゃ薄情な話ですが、私は『彼』を身内としてしか見ていませんので、彼にどれだけファンが居て、どれだけの数の《ガチ恋》勢がついていたのか、そこは正直わかりません。ただ確実に最低ひとりはファンが居て、最低ひとりは『彼』とそういう仲になりたい。あわよくば『彼』と結婚したい。……と、そういうことを考えて、そしてまんまと実行に移した女性が実際、目の前に座って居る訳です。歳の割には落ち着きが無く、将来性にも安定さが無いこの男性を、伴侶と選んだ人が居る。──これはホントに謎でした。確かに『彼』はイケメンですし、優しい人でもありますけれど、身内の側から言わせてもらえば《いつまで経っても定職に就かず、いい歳をしてふらふらしているフリーター》です。今の仕事を続けていける保証は勿論ありゃしませんし、ひとたび人気が潰えてしまえば『彼』が夫であることも、ステータスにはなりません。意地悪な意見になりますけれど、私は『彼』と結婚をする目的は《多くのファンの中からひとり、彼に望まれ選ばれたという、優越感を味わえる》からだと、そういう目でしか見ることの出来ない立場の人間でしたから。

そこで私は聞いてみました。今振り返るとめちゃくちゃ失礼極まりない、そんな質問をしてしまいました。詳細はちょっと伏せますが、しかし『彼女』はそれに対して大笑いすると「そりゃまあ確かに、そう思われてもしょうがないよね〜」とひとこと言って、それから私にこう言いました。

「だけど普段はどんなにクズでも、舞台に立ってるその時だけは《最高》なのよ。私はそれを1番近くで見続ける為に、結婚したようなもんだから」

 

そしてあれから月日は流れ、私も仕事が多忙を極め、以前のようにはなかなか『彼』と会えなくなってはしまいましたが、時々メールで「最近どうよ?」「まあそれなりに」と互いに近況報告をするくらいには、そこそこ仲良く(?)やってはいます。今も仕事にありつけている様子を見ると、きっと『彼女』も元気でやっているんでしょう。

はてブを見てると結構な頻度で《ガチ恋》である自身に病みつつ、推しを想って一喜一憂を繰り返している方のぼやきが上がっていますが、こうして身内に《ガチ恋》が成就し、自分の《推し》が頑張っているのを1番近くで見守っている人も実際居たりしますので、 今《ガチ恋》に悩んでいるという方は、どうかせっせと現場に通い、たとえ行けない現場があっても「行けません(;ω;)」などとリプは飛ばさず(※そういうリプを送る気持ちもわからない訳ではないらしいですが、やっぱりあんまり気分は良くないらしいです。最近聞いた話ですけど)過剰に接触を求めようとせず、同担に向かってマウントを取らず、とにかく推しをひたすら応援し続けてください。好意の有無はさておくとしても、そういう姿勢で自分のことを応援しているその人のことは、やはり自然と気にかけてしまうらしいので。そしてそこからもしもうっかり、何かの弾みで推しと繋がり《ガチ恋》の成就を果たした時は、全力で推しを支えてください。それこそ自分の人生を賭ける覚悟を決めて、一緒になって頑張ってください。

 

願わくば、私の推しにもそういう『彼女』が出来ますように!!(オチ)